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摩訶不思議★身体を伸ばす行為には古い歴史と今とは違う目的があった

こんにちは、広島ストレッチです。 
皆さん、ストレッチという言葉はどの時代から使われ始めたかご存知ですか?
今ではごく当たり前に使われている言葉ですが『ストレッチ』という言葉自体は1960年にアメリカのスポーツ科学論文で使われたことをきっかけに広まっていったと考えられています。
スポーツ後のクールダウンや日々の柔軟体操で使われていることが多いですが、それよりも以前から『身体を伸ばす行為』というのは色んな所で行われてきました。
例えばヨーガ。ヨーガの歴史で最も古いと言われているのは原始ヨーガと呼ばれるもので紀元前2500年-1800年前のインダス文明だとも言われています。ヨーガでの『身体を伸ばす行為』の目的は柔軟性や可動域の獲得ではなくより深い瞑想を得るための事前行為だと言われています。この深い瞑想により精神を統一して輪廻転生からの解脱をはかるというのが目的です。今のヨガの多くははフィットネス感覚のほうが強いので柔軟性の獲得を最終目的としているように思えます。
その他も民族の習慣として『身体を伸ばす行為』を行っている部族もあります。この部族では身体を伸ばす行為を行うことで伸ばしている場所に【精霊が宿る】とされています。身体を伸ばすことで自分の体調が自分でわかるんだそうです。もぉこの辺りまでくると摩訶不思議な世界ですが、『身体を伸ばす』ということはストレッチという言葉が出来る何千年も昔から行われてきたことです。
じゃあ太古の昔から行われてきたことだからストレッチっていいじゃん!!となりそうなのですが自分の考えではそう簡単ではないように思います。それは今のストレッチやヨガの目的が【柔軟性の獲得】に焦点が当たり過ぎて無理に柔らかくしようとする傾向が強い為です。ブログでも毎度のこと言っていますが無理に柔軟性の獲得を得ようとすると良い事はありません。おそらく昔から行われてきた『身体を伸ばす行為』は自然体でやわらかくゆっくりと変な言い方をすると熟成されるように行われていたのではないかと考えています。これを行うことで『無意識の力み』も間違いなく消えますし、本来の健康のため、パフォーマンスの向上のためのストレッチに近づいてくると考えています。
今無理をしてストレッチやヨガを行おうとしている方がいたら気を付けて欲しいと思います。それは太古の昔から行われてきた『身体を伸ばす行為』とは同じように見えて違うやり方です。自分の内側に反発せず向き合うようにストレッチをしてほしいと思います。きっと良い効果が得られるはずですから。



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